介護福祉士になるメリット
介護福祉士は国が認める国家資格であり、メリットがたくさんあります。
- 他の介護士より給料が良い
- リーダー的な立場になれる
- 管理職になれる
- 転職に有利
- 介護の現場以外でも活躍できる
①他の介護士より給料が高い
多くの介護施設では、介護資格を取得すると資格手当が支給され給料が高くなります。
また、介護福祉士の場合は、施設の加算取得に貢献できるため、さらに給料の水準が上がります。
厚生労働省の令和4年の資料を見ると
他の介護士資格と比べて、平均で毎月3万円高くなっています。
※施設形態によって平均給与は異なります。
ただし、加算の条件を満たさない施設では資格手当がつかない場合もあります。
就業規則や求人内容をよく確認しておきましょう。
②リーダ的な立場で活躍できる
介護施設には無資格だったり、初任者研修を終えたばかりの初心者も大勢います。
介護福祉士としての経験と資格があることで、介護チーム内でリーダーシップを発揮することが期待されます。
新人スタッフや未経験者への指導も任されることが多く、教育者としての役割を果たす場面もあります。
信頼されることで、責任あるポジションを任される機会が増え、仕事に対するモチベーションも向上します。
毎日やりがいを感じながら仕事ができます。
③さらなるキャリアアップができる
介護福祉士の資格を持つことで、キャリアアップへの道が開かれます。
例えば、ケアマネージャーや福祉施設の管理者、介護指導者としての道があります。
また、さらに上位の資格である「認定介護福祉士」を取得することで、より専門的で責任のある業務に従事することができます。
ケアマネージャーへの道
介護福祉士としての経験を積んだ後、ケアマネージャー(介護支援専門員)を目指すことができます。ケアマネージャーは、介護サービスの利用計画を立てる重要な役割を担い、介護福祉士としての知識をさらに活かすことができます。ケアマネージャーとしてのキャリアを積むことで、収入や職場での地位も向上します。
④管理職になれる
介護施設の管理職には、施設長や所長・管理者、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の支配人、訪問介護ステーションの所長や管理者、介護福祉施設のエリアマネージャーなどがあります。
これらの応募には、「介護長」「介護リーダー」などの経験者である、そして介護福祉士の資格保有者であることが必須条件になります。
介護福祉士資格を取得しただけではなることはできませんが、十分な経験を積めば管理職への道が開けます。
管理者は、待遇面が桁違いです・・・
⑤転職に有利になる
前述しましたが、介護福祉士の給与は、施設形態によって大きく異なります。
待遇が不十分であれば、転職も視野にいれましょう。
介護福祉士はどの施設でも不足しており、求人はたくさんあります。
また、加算を取得(または維持)するには、一定数の介護福祉士が必要であるため、タイミングがあえば驚くほど良い求人も見つかります。
介護福祉士は、さまざまな介護現場で不可欠な存在です。他の介護職員に比べて重宝されるため、雇用の安定性が高まります。また、介護保険制度の下で提供されるサービスには、介護福祉士のような資格を持つ職員が配置されることが義務づけられている場合が多数あります。
⑥介護の現場以外でも活躍できる
介護福祉士資格は、他の仕事でも役立ちます。
- 介護福祉士養成施設の教員
- 福祉系高校の教員
- 初任者研修や実務研修の講師
- 福祉用具専門相談員
介護福祉士養成施設の教員
全国の500校近くある介護福祉士養成施設では、介護福祉士の実務経験をもつ教員が講義や、技術指導を行います。
- 高等学校を卒業してること(または同等の学力を有する
- 介護福祉士として5年以上の実務経験がある
その上で、介護教員講習会を受講し、すべての課程を終了すると教員になることができます。
福祉系高校の教員
全国に100校近くある福祉系高校は、教育課程を修了することで介護福祉士の受験資格を得ることができます。
- 介護福祉士として5年以上の実務経験がある
- 介護福祉士資格をもち、国が指定する講習会を終了していること
このどちらか一方を満たすことで、教員になることができます。
初任者研修や実務研修の講師
全国で盛んに開催される、介護職員初任者研修や実務者研修の講師の多くは介護福祉士です。
- 介護福祉士をもち、各都道府県が定める実務経験年数を満たす
- 指導者育成講習を受講する
などが条件となります。
教える科目によっては、さらに細かい条件があります。
福祉用具専門相談員
介護保険でレンタルできる車いすやベッドなどを貸し出す事業所で活躍する仕事です。
高齢者の自立した生活を、福祉用具でサポートします。
都道府県知事の指定を受けた「福祉用具専門相談員指定講習」を終了することで資格を取ることができます。
ただし、介護福祉士の資格があれば、講習を受けなくても業務に就くことができます。
まとめ
介護福祉士になることで得られるメリットは非常に多く、個人の成長や社会的な貢献、キャリアアップや安定した収入などさまざまです。
介護福祉士は、高齢化社会においてますます重要性を増しており、今後もなくてはならない存在です。
介護の仕事を長く続けるのであれば、ぜひ介護福祉士をめざしてください。
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