介護福祉士実務者研修資格をとるメリット

実務者研修は、正しくは「介護福祉士実務者研修」といいます。

その名称からわかる通り、介護福祉士と非常に関連の深い資格です(旧制度でのホームヘルパー1級に相当します)。

介護職員初任者研修は、「介護職として働く上で基本となる知識・技術を習得する研修」と位置づけられていますが、介護福祉士実務者研修は「現場経験だけでは習得できない知識や技術を身に着ける」のが目的です。

これから介護福祉士となる前段階として、介護保険をはじめとする介護制度や介護職員初任者研修より一歩進んだ介護技術や知識を身につける研修資格です。

介護福祉士実務者研修資格を取るには

実務者研修では、20科目450時間の授業と「医療的ケア」の演習の受講が必要です。※医療ケアの演習はスクールによって内容が違います。

初任者研修と違い、短期間で受講することはできません。受講期間は原則6ケ月以上とされおり、数年かけて少しずつとることが推奨されています。

一部、介護職員初任者研修資格と同じ科目もありますが、内容はより専門的で高度になっています。

医療的ケアの演習について

介護福祉士実務者研修をとると、痰吸引や経管栄養などの医療行為の一部を行えるようになります。

演習では以下の技術を実地研修で身につけます。

研修項目と回数

口腔内の喀痰吸引(10回以上)
鼻腔内の喀痰吸引(20回以上)
気管カニューレ内部の喀痰吸引(20回以上)
胃ろう又は腸ろうによる経管栄養 (20回以上)
経鼻経管栄養(20回以上)

介護の現場では、高齢者の喀痰などによる呼吸困難などがしばしば起きるため、喀痰吸引技術は非常に大切です。

原則的に試験はない

介護職員初任者研修では、終了時に確認試験に合格する必要がありましたが、実務者研修には原則的には試験はありません。※義務化されていませんが介護資格スクールによっては独自に実施している場合があります。

介護福祉士実務者研修資格をとるメリット

介護福祉士の受験資格が手に入る

介護資格のうち、もっとも上級の資格である「介護福祉士」は唯一の国家資格(名称独占資格)です。

介護福祉士実務者研修と3年の実務経験があると介護福祉士国家試験の受験資格を得ることができます。

以前の制度では、介護職員初任者研修資格のみでも、実務経験が3年以上あれば介護福祉士の受験資格が与えられていました。

しかし、制度の改正が行われ、現在は「実務者研修資格をもち、実務経験が3年以上」なければ受験することはできません。※養成学校卒業生は除く

MEMO
多様化する介護の現場に対して、介護福祉士がリーダーシップをとるためには、現場経験だけでなく、教育過程(研修)による知識や技術の習得が必要との方針から改正されました。

制度改正によって、介護福祉士になるにはハードルが上がりましたが、国家資格である介護福祉士の価値を高めることになりました。

また、介護福祉士実務者研修を受ける重要性も増したと言えます。

医療ケアを行うことができる

介護福祉士実務者研修を受けると、痰吸引や経管栄養などの医療行為を行うことができます。初任者研修資格では認められていない業務です。

高齢者にとって痰が詰まるということは、命にかかわります。喀痰の吸引ができる職員がいることは、入所者にとって安心です。当然、職場でも頼りにされることに間違いありません。

サービス提供責任者になることができる

サービス提供責任者は、訪問介護における介護の計画を立て、責任をもって運営します。

具体的にはケアマネージャーが立てたケアプランに基づいて訪問介護計画書を作成します。

MEMO
初めて介護を利用する場合、利用中に要望が変わった場合などにケアマネージャとともに会議を開き、介護計画を立てます。その後、担当者や被介護者家族や本人と共に介護計画の確認などを行います。

訪問介護職員の指導もサービス提供者の仕事です。被介護者に合わせたヘルパーの選定や配置、ヘルパーへの指導などを行い、円滑に介護業務ができるように調整を行います。

事業所によっては、サービス提供者が責任者や所長を務めています。介護の実務よりは、管理職としての側面が強くなりますが、やりがいがある仕事です。

介護福祉士実務者研修を受けるには

介護職員初任者研修を受けていなくても、実務者研修を受けることができます。

時間も費用も節約したい方にはおすすめです。

しかし、実務経験がまったくない状態では、実務者研修の講義がしっかり理解できない可能性があります。

特に一度も高齢者の介護を経験していない状態で、認知症のことを理解するのには苦労するかもしれません。

実務経験が無い場合や浅い場合は、介護職員初任者研修をとってからの受講をおすすめします。

介護職員初任者研修の受講が生かせる

先に介護職員初任者研修を受けても、無駄になることはありません。

研修を受けたという実績は実務者研修にも生かされます。

介護福祉士実務者研修では20科目合計450時間の受講が義務づけられています。

すでに介護職員初任者研修を受講している場合、共通する9科目130時間が免除されます。

MEMO
介護職員初任者研修では、9科目130時間を受講します。つまり、その分がそのまま免除となります。

介護福祉士実務者研修は、受講に最低6ヶ月以上の期間がかかります。知識のない状態での受講は、挫折の元ともなりかねません。

まずは介護職員初任者研修を受けてから、ステップアップすることをおすすめします。

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