加湿器と空気清浄機が一体になった製品(加湿空気清浄機)は、部屋の加湿だけでなく、ウイルスや花粉、ハウスダストも除去して快適な室内環境を作ってくれます
1台で2つの機能がある便利さから人気を集めています。
しかし、ネットで調べてみると、専用の加湿器や空気清浄機と比べてデメリットがあると紹介されています。
この記事では、このデメリットについて検証しました。
この記事でわかること
加湿器・空気清浄機一体型の本当のデメリットがわかります
【実は違う!】加湿空気清浄機のデメリット?
加湿空気清能力に限界がある?
加湿空気清浄機は、空気清浄機能のみを持った製品に比べて、空気清浄機能に限界があるとされています。
その理由として、「さまざまな機能を詰め込んでいるため、フィルターの容量が少ないため」としています。
本当でしょうか?
加湿空気清浄機と空気清浄機の両方を製造している、SHARPとPanasonicの製品で比べてみると、どちらのメーカーも加湿空気清浄機と空気清浄機のHEPAフィルターは共通のものが使われています。
フィルターは、製品の裏面に設置されるため、大きさの制限は受けにくいようです。
また、カタログをみる限り加湿空気清浄機の清浄能力は劣っていません。
加湿空気清浄機はメンテナンス性が悪い?
加湿空気清浄機はメンテナンスが大変とされています。
その理由として「加湿器と空気清浄機それぞれのフィルターの交換が必要なため」としています。
本当でしょうか?
確かにどちらのフィルターも交換が必要です。しかし、空気清浄フィルターは10年間交換不要のものが共通で使われています。
加湿清浄機の方は、加湿用のフィルターのメンテナンスは欠かせません。
でも、加湿空気清浄器をの加湿機能を使わないで、別途加湿専用機を使っていても加湿フィルターのメンテナンスは必要です。タンクの清掃なども同様です。
加湿と空気清浄の両方するなら、加湿空気清浄機単体と加湿機+空気清浄機のそれぞれのメンテナンス量は同じです。
加湿空気清浄機はうるさい?
加湿空気清浄機は運転音がうるさいとされています。
本当でしょうか?
加湿空気清浄機と空気清浄機の両方を製造している、SHARPとPanasonicの製品で比べてみると、加湿を行っていない状態では、ほぼ同じ運転音です(カタログ値)。
これに加湿が加わると、空気清浄のみのときと比べて2~7db程度の増加です(カタログ値)。
しかし、メーカーが販売している加湿器の運転音はどちらも20dbほどであるため、それに比べるとわずかな増加です。
加湿器と空気清浄機を別々に使うより静かです。
加湿空気清浄器はスペースをとる?
加湿空気清浄機は、大きくスペースをとるとされています。
その理由として、「いろいろな機能を詰め込んでいるため」としています。
本当でしょうか?
SHARPのカタログで同じ畳数同士でくらべると、加湿空気清浄機と空気清浄機のサイズは同じでした。
【これは本当!】加湿空気清浄機のデメリット!
故障した時の生活へのダメージが大きい
加湿空気清浄機は、加湿と空気清浄の二つを兼ねているため、故障するとどちらも利用することができません。
修理をするか、買いなおすまでの間は不自由が続きます。
また、構造が複雑なため修理費は高額になります。
お手入れをサボると影響が大きい!
加湿空気清浄器のメンテナンス性は、悪くないと説明しましたが、メンテナンスをサボると影響は大きくなります。
加湿する空気も、清浄する空気も流れるルートは同じです。そのため、そのルートが不衛生だと、流れる空気も不衛生になります。
例えば、加湿フィルターが稼働していなくても、清浄された空気は通り抜けていきます。
カビがあると、加湿していなくてもカビが拡散する可能性があります。
加湿空気清浄機は選択肢が少ない
加湿空気清浄機を作っているメーカーはそれほど多くはありません。
そのため、製品の選択肢は少ないです。
また、(現在のところ)加湿方式は気化式一択となっています。
種類が少ないので自分の好みのデザインや加湿方式を自由に選ぶことはできません。
加湿空気清浄機のデメリットはあまりない!
加湿器と空気清浄機の一体型製品は、言われているほどデメリットは多くありません。
特に最近は、製品が改良されて、コンパクトでメンテナンスもしやすくなっています。
その反面、機種が少ないため選択肢があまりないのが残念です。
加湿と空気清浄の1つ二役のいい点悪い点はありますが、先入観にとらわれず探してみましょう!
やっぱり加湿専用機がいいと思う方は、こちらの記事をご覧ください。
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