高齢化社会が急速に進む日本では、介護の人材不足が問題となっています。
そのため、最近では外国の方が介護の仕事に就くことも多くなってきました。
国家資格である介護福祉士を目指す方も増えています。
介護福祉士の外国人合格率
外国の方が介護福祉士になるには3つのルートがあります。
- EPAルート
- 実務経験ルート
- 養成施設ルート
EPAルートの介護福祉士の合格率
EPA(経済連携協定)は、フィリピン、インドネシア、ベトナムで看護師、介護士の資格をもつ人が、日本で働きながら勉強し、日本の看護師、介護福祉士の国家試験を受験する制度です。
介護福祉士の場合、EPA介護福祉士候補者として入国し、3年以上の実務経験を経て受験をします。
つまり、4年目に国家試験を受けることになります。
EPA介護福祉士候補者としての在留期間は4年しかないため、1度しかチャンスはありませんが、試験に落ちてしまった場合は「在留期間更新許可申請」を行うことで在留期間を延長することができます。
また、そのまま帰国したとしても、年に1回の国家試験にあわせて「短期滞在」を申請することで再受験が可能です。※何度でも受験が可能です。
厚生労働省の「第36回介護福祉士国家試験におけるEPA介護福祉士候補者の試験結果」によると、第36回のEPA候補者(外国人)の介護福祉士国家試験の合格率は、全体で43.8%となっています。
ただし、初回の受験に限れば87.1%とかなり高い合格率です。
第35回も初回の受験では71.3%(全体で65.4%)となっており、最近は初受験者の合格率が上がっています。
国別の合格率を見ると、ベトナムが最も高く、インドネシア、フィリピンと続いています。
介護福祉士の国家試験は、日本語(漢字含む)で行われます。漢字文化の残るベトナムの人は、日本語に慣れるのが早く、勉強がはかどるのかもしれません。
まとめ
外国人(EPA介護福祉士)の介護福祉士国家試験の合格率について紹介しました。
日本人の合格率は、70~84%前後(過去5年)であり、それと遜色ない合格率です。
今後、ますますEPA介護福祉士が増えていくのは間違いなさそうです。
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