介護職員初任者研修で学ぶこと

介護職員初任者研修は、介護士と働く上で最低限に見つけておきたい知識と技術を身に着けるための研修です。

入門的な資格とはいえ、研修を修了すれば現場で十分に役立ちます。

また、資格を持つことで給料などの待遇もよくなります。

研修ではどのようなことを学ぶのかを紹介します。

目次

介護職員初任者研修で学ぶこと

介護職員初任者研修では、介護について全般的に学びます。講義は10科目に分かれていて、講義と演習という形で行われます。

講義では、介護業務全般に必要な知識や方法、高齢者との接し方の他に社会福祉制度などを学びます。

演習では、実際の介護の現場を想定して、高齢者の移動の仕方、食事介助の方法、入浴介助の方法を実際に体を動かしながら学びます。

科目とその内容

職務の理解:6時間

介護職とは何か?を学びます。それまで漠然としていた介護の仕事について、系統立てて知ることができます。

介護職の種類や介護サービスの内容、分類、施設による介護内容の違いなどを学びます。

介護職を志す上でスタートとなる知識のため、通信では受講できません。必ず通学して直接講義を受けます。

介護における尊厳の保持・自立支援:9時間

介護は、介護者と高齢者のお互いが良い関係を築く必要があります。

それには、一方的な介護ではなく、高齢者・障害のある人の「尊厳」や「人権」を理解し、尊重していかなければなりません。

最終的には高齢者の「可能な限りの自立」を目指すために必要な知識、考え方を学びます。

介護の基本:6時間

これから介護の仕事を始めるにあたり、必要となる職業倫理や基本理念などを学びます。

介護・福祉サービスの理解と医療の連携:9時間

介護や福祉をとりまく制度について学びます。介護保険や障碍者総合支援制度などの基礎を学びます。

一緒に働くことになる医師や看護師、他職種の役割と連携の重要性について学びます。

介護におけるコミュニケーション技術:6時間

最近の若い人に不足しがちなコミュニケーションについて学びます。

高齢者・障害がある方と上手にコミュニケーションをとるための方法や一緒に働く人達との連携などの知識を身につけます。

円滑に仕事をするには大切なスキルとなります。

老化の理解:6時間

老化は体だけの問題ではありません。老化による体の不自由がこころに与える影響も重要です。

体とこころの両面から老化を考えます。

認知症の理解:6時間

認知症はただの老化現象ではありません。しっかり理解しないと十分な介護ができません。

認知症の種類と健康管理だけでなく、それをささえる家族へのケアも学びます。

障害の理解:6時間

障害の種類による特徴的な行動や考え方を学びます。

障害のある人との上手な関わりあい方も学びます。

こころとからだの仕組と生活支援技術

全講座の半分近くをしめる科目です。

演習授業が中心となり、実践形式で学んでいきます。

特に体の不自由な入所者の安全な移動や介助方法、入浴、排泄についての技術を身につけます。

しっかり学ぶことで、安全な介護業務ができるだけなく、自分の体の負担も少なくなります

振り返り

最後に「振り返り」が行われます。各科目の総復習を行います。通学での受講が必要です。

資格取得後の就職に関する心構えなども学びます。しっかり、振り返りましょう。

確認テスト

すべての講義を受講した後に確認の試験があります。

試験といっても、難しい問題ではなく、確認テストのようなものです。不合格でも再受験できますので心配はいりません。

まとめ

介護職員初任者研修を受けることで、介護の基礎を身につけることができます。

座学の知識だけでなく実技講習もあるので、受講後は即戦力として期待されます。

介護の仕事を始めるならぜひとっておきましょう。

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