卓上加湿器は、オフィスや自宅で手軽に湿度を保ちたいときに欠かせないアイテムです。
しかしながら、効果が実感できず「卓上加湿器は意味がない」と感じている人もいるようです。
今回は、その理由と卓上加湿器の選び方を紹介します。
卓上加湿器は意味がないと言われる理由
卓上加湿器は加湿量が少ない
「卓上加湿器は意味がない」と言われる最大の理由は加湿量の少なさです。
卓上加湿器はコンパクトであるがゆえに、加湿量は限られています。
そのため、広い範囲の加湿を期待していると、期待はずれかもしれません。
卓上加湿器の加湿能力はどれくらい?
それでは、卓上加湿器の加湿能力はどれくらいでしょうか?
一般的な加湿器の場合、6畳用で1時間あたり350mlくらいが基準となります。(1畳あたり60ml/hくらい)
コンパクトタイプ
コンパクトで持ち運びもできる人気の円筒型加湿器の加湿能力は、1時間あたり20~40mlです。
タンク容量は250~500mlくらいのものが多く、約10時間の加湿が可能になっています。
加湿できる範囲は、席1人分くらいになります(0.5畳以下)。
同じ円筒型でも、加湿量が1時間に100~150ml近くあるタイプもありますが、タンク容量の関係で加湿できるのは数時間程度です。
このタイプは、大きめの机くらいが加湿範囲になります。
小型設置型タイプ
円筒型より少し大きい設置型の卓上加湿器の加湿能力は、1時間あたり250~400mlです。
タンク容量は増えますが、加湿量も多いので加湿時間は数時間程度です。
4~6畳が加湿できるため、リビングの一部や寝室などが加湿範囲になります。
卓上加湿器の加湿範囲は限定的
このように卓上加湿器には、機種によって加湿能力が大きく違います。
タンクが小さいため、加湿量が多いと長時間の加湿はできません。
用途にあわせた加湿器選びが必要です。
また、卓上加湿器のコンパクトさを生かした使い方をすれば、より役立てることができます。
効果的に使うには、工夫が必要です。
卓上加湿器の効果的な使い方
①すぐ近くに置いて使う
卓上加湿器は、コンパクトであるためすぐ近くに置くことができます。
加湿量が少なくても、個人のスペースは十分に加湿できます。
②自分に向けて使う
一部の卓上加湿器は、蒸気の方向を変えることができます。
自分に向けることで、机の端などに置いても個人のスペースは十分に加湿できます。
少し離して置きたいときは、おすすめの方法です。
③補助として使う
部屋全体は別の加湿器を使い、足りない分を卓上加湿器で補うことで個人のスペースを十分に加湿することができます。
部屋全体の加湿量を増やす必要がなくなります。
④持ち歩いて使う
一部の機種は充電式になっており、コードレスでも使えます。
出先や車内でも役立てることができます。
旅行先、出張先でも潤いを保てます。
このように卓上加湿器は、コンパクトさを生かせば、少ない加湿量を補いながら役立てることができます。
次からは、卓上加湿器の種類と選ぶ時のポイントを紹介します。
超音波式の卓上加湿器
超音波式は、タンクの水を細かく振動させて霧を作り出す方式です。構造が単純なため、小型化できて価格も抑えることができます。
ただし、タンク内の水をそのまま飛ばすので、清潔にしないと雑菌などが飛散することがあります。
消費電力が少なく、音も静かなためオフィスや寝室での使用に向いています。
➡おすすめの超音波式卓上加湿器
スチーム式の卓上加湿器
スチーム式は、水を沸騰させて蒸気を作り出す方式です。ヒーター部が必要なため、小型化はできず価格も高めです。
加熱音と消費電力は大きく、タンク内部が熱くなるので注意が必要です。
沸騰によってタンク内が滅菌されるため、清潔な蒸気で加湿ができるのが特徴です。
設置型の卓上加湿器に採用されており、リビングの一部や寝室での使用に向いています。
➡おすすめのスチーム式卓上加湿卓上加湿器
気化式の卓上加湿器
気化式は、水分の気化を利用した加湿方式です。清潔な水分しか気化しないため清潔な加湿ができます。
しかし、コンパクトな卓上加湿機では気化フィルターが大きくできないため、十分な加湿はできません。
そのため、卓上加湿機にはほとんど採用されていません。
ハイブリッド式の卓上加湿器
ハイブリッド式は、タンクのお湯を加熱してから気化させて蒸気を作り出す方式です。
加熱して気化させるため、卓上加湿器の小さな気化フィルターでも十分な加湿が得られます。
構造が複雑であるため小型化はできず価格も高めですが、スチーム式と比べて消費電力は少ないです。
設置型の卓上加湿器に採用されており、リビングの一部や寝室での使用に向いています。
➡おすすめのハイブリッド式卓上加湿器
卓上加湿器は意味がない?のまとめ
卓上加湿器は、加湿量は少ないですが使い方次第で十分に役立つ加湿器です。
大型の加湿器のような使い方ではなく、コンパクトさを生かした使い方を探してみてください。
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