ドアの鍵が回らない、回るけど力がいる・・・こんな経験ありませんか?
そのまま使い続けると鍵が折れたり、思わぬトラブルにつながることもあります。
そうなる前に身近にある鉛筆で応急処置をしましょう。
今回は、具体的な方法と注意点を紹介します。
鍵が回らない原因
これが一般的な鍵の構造です。鍵を差し込んでいない状態では、ドライバーピン、タンブラーピンが上下ばらばらに位置しています。
鍵を差し込むことで、ドライバーピン、タンブラーピンの境目が一直線になり、シリンダーがまわります。
鍵ごとにドライバーピン、タンブラーピンの長さが違いますので、別の鍵では回すことができません。
ピンの動きが悪くなると鍵が刺しにくくなる
鍵を差し込んだとき、鍵の凹凸に合わせて、ドライバーピンとシリンダーピンが上下に動きます。
この二本のピンの動きが悪いと、鍵をスムーズに差し込むことはできません。
ピンとシリンダーのまわりの潤滑油が少なくなったり、塵やゴミなどが入ると動きが悪くなります。
シリンダーの動きが悪くなると鍵が回りにくくなる
ドライバーピンとシリンダーピンが定位置にきても、回転するシリンダーの周りの潤滑油が少なくなったり、塵やゴミなどが入ると動きにくくなります。
風の強い季節や雨の多い季節に鍵穴にホコリが入ると、ゴミが溜まってまわしにくくなります。
鍵が固くて回らないときの応急処置
無理にまわすと、鍵が折れたり、シリンダーを破損することがあります。そうなるとシリンダーごと交換する必要があります。
交換費用は数万円かかります。また賃貸住宅であれば管理会社への連絡も必要となります。
そうなる前に応急処置をしておきましょう。
鍵穴を掃除する
鍵穴にほこりや砂が詰まっていることがあります。掃除機を使って吸い出しましょう。
細い針金などを突っ込むのは厳禁です。折れてとれなくなったり、シリンダーを傷つけることがあります。
鍵をきれいにする
鍵には意外と汚れが溜まります。ブラシでゴミをとったり、洗剤であらって脂分を取り除きましょう。
鉛筆の芯で滑りを滑らかにする
鍵と鍵穴は金属性です。黒鉛の粉が入り込むことで、なめらかになり、鍵が回りやすくなります。
鉛筆で切り込みをなぞって、黒鉛をつける
鍵のギザギザにそって鉛筆の芯をこすりつけます。
鍵穴に何度か抜き差ししたら、鍵に残っている芯のカスをとりのぞいておきます。
この方法は鍵の専門会社であるMIWAでも公式にお勧めしている方法です。
出典:美和ロック公式HPより
鉛筆の芯を削って鍵にまぶす
鉛筆でなぞっても効果がないときは、芯を削って黒鉛の粉をまぶしましょう。
カッターの背の部分できれいに削れます。
鍵にまんべんなく振りかけます。
鍵穴にさして、数回まわしたら鍵に残ったカスは取り除いておきましょう。
機械油はぜったいにさしてはダメ!
よくやってしまう間違いが、機械油をさしてしまうことです。
金属部品の動きを滑らかにしてくれる機械油(CRC5-56など)を使うと、一時的には滑らかになりますが、次第にごみや埃が付着していきます。
時間がたつと、油ごと固まってしまい取り返しのつかないことになります。
出典:美和ロック公式HPより
本格的に治すなら専用の潤滑剤
鉛筆の芯を使った方法でも十分に対処できますが、古くなった鍵穴は一度しっかりメンテナンスしておきましょう。
洗浄効果が高く、塵やゴミを洗い流してくれる専用の潤滑油がおすすめです。
揮発性が高いため、そのまま使ってもチリやゴミが中で固まってしまうことはありません。
一回の使用量が少ないため、一度買ってしまえば何年も使えますので、ぜひ買っておきましょう。
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