【ガソリン代節約術】車の燃費が悪化しない暖房の使い方

ゴマメです。

寒い時期に入ると、車の暖房をガンガンとつけますよね。

そうなると気になるのが燃費ですが、実は簡単に改善することができます。

この記事では、車の燃費が悪くならない暖房の使い方を紹介します。

ちょっとした工夫でガソリンが節約できますので、ぜひ試してみてください。

目次

暖房時の燃費を計測

暖房を使うとどれくらいガソリンを使うか知っていますか?

もちろん車種によって違いますが、意外と多いことを知ってもらえると思います。

車のOBDⅡから情報をとりだして計測します。

OBDとは?

OBDは車の頭脳であるECU(Electrical Controll Unit)と呼ばれるコンピューターにプログラムされた機能の一つです。車の故障を自分で見つけることができるため自己診断機能を表すOn-Board Diagnosticsの頭文字をとっています。ここに専用の機器を接続することで、車自身が診断した故障個所などを知ることができます。
そのほかに、エンジンの回転数、ガソリンの噴射量、消費量などの情報も得ることができます。
各メーカーごとにバラバラだったコネクタの形状や故障コードなどを統一したものが、OBDⅡ(On Board Diagnosis second generation)です。

<今回の計測条件>

車種:マツダ MPV-LY3P
計測機器:ユピテルGWR53SD

停車してエンジンをかけているときのガソリン消費量

アイドリング時:暖房OFF

ガソリン消費量:1分当たり14ml を消費。

MPVの場合、車を動かしていなくても、1時間当たり840 mlのガソリンを消費しています。

暖房を入れた時のガソリンの消費量

アイドリング時:暖房ON

暖房を入れると、ガソリンの消費量が1分当たり7ml増加しました。1時間当たり1260mlの消費です。
約33%増加しました。

冬になると、燃費が悪くなる理由が暖房であることがよくわかります。

車種によってガソリンの消費量は違います。これは、あくまでエアコンを使うと燃費が悪くなるという実験です。

暖房を使っても燃費を悪くしないためには

まずは、車の暖房のしくみから解説します。

車の暖房の仕組み


出典:MONOist 様

車の暖房は、エンジンの熱を利用しています。

A/CモードOFFの時

循環してエンジンを冷やしているラジエター液は常に高温になっています。そこに、外気又は車内かから取り込んだ空気をぶつけることで温風を作り出します

A/CモードONの時

外気又は車内からり込んだ空気を一度コンプレッサーで冷却し湿度を落とします。乾燥した空気をラジエター液で温めることで、乾燥した温風を作り出すことができます。

空気は温度が下がると空気中に保てる水分量が減るため、乾燥させることができます(除湿)。

寒い時期に、たくさんに人が車に乗ると、呼吸や汗などの水分で窓が曇りやすくなります。A/Cモードで除湿することで、窓が曇りにくくなり安心して運転ができます。

コンプレッサーが燃費を悪くする

車の暖房はもともとエンジンの排熱を利用しているので、空気を温めるのに電力(ガソリン)を消費しません。
除湿に使われるコンプレッサーが大きな電力を使い、それが燃費の悪化につながります。

アイドリング時:暖房ON(コンプレッサーON)

ガソリン消費量:1分当たり21mlを消費。1時間当たり1260 ml

アイドリング時:暖房ON(コンプレッサーOFF)

ガソリン消費量:1分当たり15mlを消費。1時間当たり900ml

コンプレッサーを止めると1時間あたり360mlも消費量が減りました。

暖房による燃費悪化の原因がコンプレッサーせいであることがよくわかります。

コンプレッサーを止めると燃費が良くなる

上記で紹介したように、コンプレッサーが燃費悪化の原因です。

A/Cモードを使わないで暖房すれば、燃費は良くなります。

でも窓が曇るので注意が必要

コンプレッサーを使わないと、窓が曇りやすくなります。
窓、特にフロントガラスが曇ってきたら、A/Cを入れてデフロスター機能を使ってフロントガラスに乾燥した温風をを当てましょう。

暖気運転ではACモードを切れば節約になる

寒い時期になると車内を暖めるために、暖機運転をすることが多くなります。

1日20分暖機運転するとして、A/Cモードを切るだけで1カ月で1800mlのガソリン節約になります。

曇りが気になるのであれば車に乗ってから、A/Cを入れればOKです。

まとめ

車の暖房はA/Cモードをうまく使い分けることで、燃費を改善することができます。ぜひお試しください。

今回の計測機器の後継機種です。ODBアダプターを使えば、詳細な燃費情報がわかります。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。(ゴマメ)

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