介護職員初任者研修を受けるデメリット

介護職員初任者研修は、介護の仕事する人にとって非常に役立つ資格です。

就職・転職の有利性、キャリアアップ、キャリアパスの形成など多くのメリットがあります。

しかし、その一方でいくつかのデメリットがあります。

今回は、介護職員初任者研修を受けるデメリットについて紹介します。

目次

介護職員初任者研修を受けるデメリット

1. 時間と費用の負担が大きい

  • 受講期間が長い: 初任者研修は約130時間の受講が必要です。研修期間は、学校やカリキュラムによって異なりますが、一般的に1ヶ月~3ヶ月程度かかります。

    このため、フルタイムで働いている人や家事、育児で忙しい人にとっては、時間の確保が難しい場合があります。


  • 受講費用が高い: 研修費用は、数万円から数十万円と決して安くありません。

    役立つ資格とはいえ、金銭的に余裕がない人にとっては、負担となります。

2. 専門的なため理解が大変

  • 座学: 介護の知識を学ぶ座学は、専門用語も多いため、最初のうちは理解に時間がかかります。

    また、長時間同じ姿勢でいることが多く、体力的に負担となります。

  • 実技: 実技練習では、利用者の体位変換や移乗動作など、力を必要とする動作を繰り返し行うため、体力的に負担となります。

3.資格が他の職種に役立たない

介護職員初任者研修は、介護の現場で役立つ基本的な知識や技術を習得するための資格です。

そのため、介護以外の職種では役立ちません。

将来設計をしっかりした上で受講しないと、資格が無駄になります。

4. 現場とのギャップを感じるようになる

理論と実践の差: 研修では、介護の基本的な知識や技術が学べますが、実際の介護現場には想定外の困難や状況が多く起こります。


特に高齢者の介護は、精神的なサポートやコミュニケーション能力が求められることが多く、研修で学んだことだけでは対応できないことがあります。

これにより、資格を取得して現場に入った後、「せっかく研修で学んだのに十分に対応できない」というフラストレーションを感じることがあります。

5. 介護職の厳しさを十分に学ぶことができない

介護の現場は、非常に体力的・精神的に厳しい環境です。

初任者研修では基本的な介護技術や知識を学びますが、介護職の実際の過酷さやストレスについての十分な教育がされません。

高齢者や身体的に障害を持つ方々のケアを行う場合、その方々の身体的・精神的な状態に寄り添う必要があります。

これにより、介護職員自身が強い精神的ストレスや感情的な負担を感じることがあります。

また、介護の現場では人手不足が深刻な問題となっており、資格があるという理由で十分なサポートを受けられないまま現場に立たされることも珍しくありません。

精神的な負担に対する具体的な対処法やストレスマネジメントについては、十分にカバーされていないことが介護職員初任者研修デメリットの一つです。

6. キャリアパスが限定的

介護職員初任者研修を修了することは、介護のキャリアをスタートさせるための第一歩ですが、それだけで高い役職や責任あるポジションに就くことは難しいです。

介護業界でキャリアアップを目指す場合、初任者研修だけでは不十分であり、さらに「介護福祉士」や「実務者研修」などの上位資格を取得する必要があります。

しかし、これらの資格を取得するには、さらに時間と費用がかかるだけでなく、実際の介護現場での経験も必要です。

そのため、初任者研修を取得しただけでは、将来的なキャリアパスが限定されることがあり、これが一部の人にとってデメリットと感じられる可能性があります。

まとめ:介護職員初任者研修を受けるデメリット

  • 介護職員初任者研修は、非常に役立つ資格ですが、いくつかデメリットもあります。

  • しかし、トータルで考えるとメリットの方が大きい資格であり、一度とれば一生使えます。

  • 長く介護士を続けていくと決めているなら、とって損のない資格です。研修の受講をおすすめします。
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